2023年11月14日
バイト敬語/手抜き敬語を使うヒルトン/コンラッドホテルのCMとは・・・
「旅館を馬鹿にしてません?」ホテル大手のヒルトンが公開したPR動画が波紋…「他所を下げて自分を上げる動画ってどうなんだろう」
という女性自身の記事。
(しかし、このサイト、めちゃくちゃ広告出てきて見づらい。いずれ消えるだろうけど、Yahoo!ニュースの方が見やすい。)
まぁ、確かにその通り、というところ。
それはともかく、私が気になったのは、コンラッドのホテルマンのセリフ。
「ごゆっくりされるなら・・・」

これ、ホテルマンの言葉遣いなのかな?
私の感覚では、バイト敬語。というか、手抜き敬語。
さすがに「ごゆっくり」が付いている分、バイト敬語とはいいづらいかな。
でも、
「される」(れる/られる)は、尊敬の意味は確かにあるけれど、他にも意味があり(尊敬の他に、受け身、自発、可能)、多義的。
これを安易に使うのは、手抜きといえる。
最近は、なんにでも「れる・られる」をつける例が多い。
「食べられましたか」とか「やられましたか」とか「こられました」。
食べられないもの出すのか? やっつけられたのか? そんなに来ることが大変なところなの? という印象。
別語表現ができないのは、語彙の不足、というか、配慮の薄さを感じる。
バイトならしょうがない。でも、ホテルマンなら・・・。
CMに出ている人は、本物のホテルマン(パーソン)ではないのだろうけど、CMとして流してしまうあたり、ホテル側がOKしているということであり、ホテル自体がダメダメ。
普通なら
「ごゆっくりなさるなら」
「ごゆっくりなさるのでしたら」
位は使ってほしい。
「れる・られる」は「なさる」を使うべき。
*「食べられる」は「お食べなさる」ではない。
CMの品位は、色々言われていることに同感だが、それ以前に、こんな言葉遣いをCMで使っていること自体、どうなの?
と思ってしまった。
高級ホテルに泊まって、こんな言葉遣いされたら、いきなりテンション下がるはず(泊まらないけど)。